【Macトラブル】水没したMacbookの修理費用は?修理内容と修理期間まとめ
今や一家に一台、人によっては複数台を所有するようになったパソコン。職業によっては一日の1/3 ~ 半分ほどの時間をパソコンと向き合いながら過ごす人も少なくないはず。
仕事ではなくとも、NetflixやSpotifyなどのエンタメ視聴アイテムとしても欠かせないアイテム。僕もMacBook Proをお供に会社の業務やこのブログ執筆、映画視聴などをおこなっています。
そんなオンにもオフにも欠くことのできないMacBookを以前水没させてしまった経験があります。カフェでの作業や飲み物を近くにおいての作業は少なくないため、MacBookの水没は誰でも起こりうること。
そこで今回は僕がMacBookを水没させてしまった経験をもとに、MacBookを液体で浸してしまった際の修理費用やスケジュールなどをご紹介していきたいと思います。
コーヒーがMacBookを侵食し修理へ
まず初めにMacBookを修理に出すにあたり「どのような状態だったか」をお伝えします。
結論からお伝えすると、ミーティング前にカフェでの作業中にコーヒーがMacBookに溢れてしまったことが原因で今回の修理を行うこととなりました。
コーヒーがこぼれた範囲としては「トラックパッド、およびF2 ~ F9まで全体がコーヒーで見えなくなるほど (キーボードの8割以上が水没)」。
もちろん、侵食後すぐにMacを逆さまにして水気を可能な範囲できりながら、移動中はペーパータオルなどを挟むことで水分の吸収を図りました。
侵食直後にミーティングがあり僕はそのままMacBookを使用していた (事故直後は使えていた) のですが、後ほど調べたところによると水没後の通電 (MacBookの使用や電源のオンオフ、充電) は絶対にNGなようです。
僕も最終的には使えなくなってしまったので「よかった使える」と思っても、通電は可能な限りしないようにしてください。
コーヒーがこぼれたMacBookの主な状態
このようにMacBookのキーボードやトラックパッドの8割以上の場所にコーヒーをこぼしてしまったのですが、その時のMacBookの状態は次の通りでした。
このように仕事やブログの運営などの生産活動はもちろん、エンタメを楽しむことも難しい状態。
水没したMacBookの回復のために行ったこととNG集
前述の通り外出先でMacBookにコーヒーをこぼしてしまい、その上日常利用には耐えられない状態になった訳ですが、ここからは修理に出す前に僕がMacBookをなんとか使える状態に戻せないか試行錯誤した内容をお伝えできればと思います。
MacBookの状態回復のために試したこと
初めに「修理」以外の方法で回復させられる方法を探して試しました。結果としては早く修理に出しておくべきだったと思った訳ですが。
まずは僕が試した方法をご紹介します。
ネットで調べると「水没から自力で回復した」というような記事を見かけますが、僕もそれらの記事で先人が試していた方法を実践してみました。その内容が以下です。
- 再起動を繰り返す
- MacBookを逆さまにして水分を落とす
- キーボードと画面の間にペーパータオルを挟み、水分を取り除く
- 袋の中に除湿・乾燥剤とMacBookを入れて水分を吸収
結果としてはいずれの方法も虚しく、MacBookは使えなくなりました。おそらく上記などの方法で回復された方はこぼしたものが「水」や「お茶」などだったのではないかと思います。
僕の場合はここで2 ~ 3日のタイムロスを食ってしまい、マザーボードの腐食を進める時間を作ってしまったので、コーヒーやジュースをこぼしてしまった方はすぐに修理依頼を行うことをオススメします。
水没したMacBookでおこなってはいけないこと
実践したことと合わせて、MacBookを水没させた時にやってはいけないこともあるようです。一部ではありますが、それが以下となります。
上記では「水分をそのままにしない」、「水気が残ったまま通電しない」、「急激に温度をあげない」ことに言及されています。
水分・水気に関してはマザーボードなどの基盤を腐食してしまうため、急激な温度上昇に関してはバッテリーなどの損傷を防ぐためだと考えられます。
今回僕はAppleの正規サービスを利用して修理していただいたのですが、その前にPCの修理等をおこなっているDr.HomeNetさんへ診断依頼を行いました。(状態診断で3,000円ほどでした。)
結果、マザーボードの腐食が始まっており、修理金額が高額になることを伝えられ、「状態回復のために試したこと」を実施する前に修理依頼を行っておくべきだったと思いました。
Dr.HomeNetさんはPC等の修理をおこなっている企業の中では珍しくPマークを取得しています。
運営元である日本PCサービス株式会社は上場も果たしていることから、個人はもちろん、フリーランスや法人など機密性の高い情報を扱う方も安心して修理や状態確認を依頼することが可能です。しかしながら、Apple正規のサービスを展開しているわけではないので、非正規修理に該当するリスクもあることを把握しておくことが大切です。
使用していたMacbookのスペック
今回は前述のDr.HomeNetさんに状態確認を依頼した際に概算の修理金額が10万円弱になる可能性があることを伺った上で、Appleの正規サービス「Apple Care Support」へ修理の依頼を行いました。
その修理に出したMacBookのスペックが以下となります。
- MacBookPro (2017)
- 13インチ
- Intel Core i5
- メモリ 8GB
- ストレージ 256GB
一般的に「吊るし」と呼ばれるモデルになり、今回の記事でご紹介するスケジュールや修理金額はこの吊るしモデルの場合となり、カスタマイズをおこなっている方や状態によっては修理金額が増減する可能性があるので注意してください。
水没させたMacbookの修理期間と修理費用
置きが長くなってしまいましたが、ここから実際の修理内容についてご紹介します。振り返りになりますが、状態やスペック、修理方法は次の通り。
- 水没したMacBookの状態
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- 電源はつくものの、ファンが異常に回転する ※最終的には起動しなくなる
- デスクトップに入るもアプリ・ソフトが起動せず、キーボード・トラックパッドの動作 ×
- スピーカーから音が出ない
- ネット接続が不安定
- 端末が熱を帯びている
- 動作・挙動・反応がかなり遅い
- 水没させたMacBookのスペック
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- MacBookPro (2017)
- 13インチ
- Intel Core i5
- メモリ 8GB
- ストレージ 256GB
- 修理方法
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- Apple Care Support (補償期限切れ)
このような状態のMacBookをApple Care Supportへ修理に出した際のスケジュールや金額がどの程度か、それぞれご紹介していきます。
水没したMacBook Proの修理日程
まず初めに修理期間やスケジュールについて。仕事やプライベートで大活躍するMacBook、それに高価なものでもあるので手元からなくなるのは不安なはず。
僕が修理を依頼した時は手元に戻ってくるまで、次のようなスケジュールでした。
Apple Care Supportへの連絡・相談予約・見積もり・支払い方法登録・集荷依頼
運送事業者へのMacBookの受け渡し
修理依頼をしたMacBookが修理拠点へ到着
依頼をおこなったMacBookの修理が完了
修理依頼をおこなったMacBookが自宅へ到着
窓口へ連絡した際には修理完了後、手元に戻るまで含めて7営業日ほどかかると説明を受けたのですが、実際に使用可能になるまで5営業日以内に収まっています。
非正規修理店の場合即日で修理が完了するところもあり、そちらと比較すると長くはありますが、5営業日で新品同様のコンディションで返却されるのであればかなりのスピード感ではないでしょうか?
水没したMacBook Proの修理費用と修理内容
ここからは5日間の修理期間でどの部分が修理されたのか、修理金額はどの程度かをご紹介します。
症状 | 金額と内容 | 修理期間 |
水没 | 83,600円 (税込) ※ロジックボード、ディスプレイ、トップとバッテリー、ヒートシンク、スピーカー、アンテナモジュール、各種ケーブル交換 | 5日間 |
簡潔にまとめると上記の通りです。Apple Care(Plus)に未加入の状態での修理金額であるため、高額になっています。
過度な水没などはおそらく上図のRank4ほど、画面破損などは状態によりますがRank2 ~ 3に該当する可能性が高くなっています。補償に加入している場合であれば、コチラのページに記載の通り画面破損は12,900円、その他の損傷や不具合は37,100円での修理を受けることが可能かと思われます。
MacBookを修理する3つの方法
今回はAppleの正規サービスを利用しましたが、MacBookの修理には大きく3通りの方法があります。それが「Apple Care Support」、「正規サービスプロバイダ」、「非正規修理店」です。
それぞれメリット・デメリットはありますが、今回は最後に「修理方法」と「金額」、「スケジュール」の3点に絞って概要をご紹介します。
ぜひご自身に合った修理方法を選択してみてください。
Apple Care Supportへの修理依頼
一つ目にご紹介する方法はAppleが提供する修理サービス、「Apple Care Support」についてです。
販売元であるAppleが状態確認や修理、部品の調達などを行うため、クオリティやその後の使用に不安を感じることなく修理を任せることが可能。
Apple CareやApple Care Plusに加入している場合は12,900円から修理を依頼することが可能です。
依頼方法は次の3種類の方法が取られています。
- Apple Storeに持ち込みでの当日修
- Apple Storeに持ち込んでの預かり修理
- Apple修理工場へ郵送での預かり修理
状態や部品の在庫状況次第ではありますが、Apple Storeへ持ち込みを行うことで最短当日に修理してもらえる場合もあるそうです。なお、Apple Storeへ持ち込み修理を希望する際には予約が必要になるため、事前にコチラから予約しておきましょう。
郵送修理を希望の際にはコチラから電話でサポーターの方へ相談することで手配が可能です。郵送修理の際、Appleさんが送料を負担してくれるのは、地味に嬉しいポイントです。
Apple正規サービスプロバイダへの修理依頼
二つ目の修理方法としてご紹介するのはAppleの正規代理店である「Apple 正規サービスプロバイダ」での修理です。
Apple正規サービスプロバイダとは、Apple製品に関しApple社よりトレーニングを受け、正式に販売や修理に関するライセンスを持つ事業者を指します。
Apple Storeが東京や大阪、名古屋、福岡など都市部にしか存在していないのに対し、正規サービスプロバイダは全国各地に店舗が存在しているため、地方在住の方でも気軽にApple公式の修理サポートを受けることが可能です。
- 店舗数
- 営業時間
正規サービスプロバイダはコチラから検索可能です。なお修理費用や期間はApple Care Supportへ依頼する場合とそれほど違いはないようです。
街の修理店への修理依頼
三つ目にご紹介するのは街の修理店への依頼についてです。
前提としてお伝えしておくと「街の修理店」は、前述の「正規サービスプロバイダ」と異なり、非正規で修理をおこなっている事業社です。
非正規点で修理を行った場合「改造品」と認定される場合があります。そうなると次のガイドラインに抵触したことになり、以降Appleが提供する公式なサポートを受けることができなくなります。
Appleテクニカルサポート、アップルストア、Apple正規サービスプロバイダのApple正規チャネル以外の非正規修理店舗にて修理サービスを受けたお客様は、製品に改造の可能性があります。
この場合、改造品扱いとなり、Apple正規サービス店舗では修理サービスを受けられない場合がありますので、ご注意ください。
引用:Apple製品の修理サービス
このように大きなデメリットもある一方で、費用や修理スケジュールという点では大きなメリットも存在します。
Apple Care (Plus)の保証期間外の場合、正規店と非正規店では修理期間で2倍、金額で2 ~ 3倍ほどの開きがあります。そのため、公式サポートを受けられなくなるというデメリットはあるものの、スピードやコスパは圧倒的に公式より高くなっているめ、急ぎの方などは利用をオススメします。
先ほどご紹介したDr.HomeNetさんもコチラに該当します。
修理期間中のMacbookの代替方法
思ったよりも早く修理は完了し手元に到着するものの、周囲期間中仕事や作業ができないのはかなり厳しいですよね。実際にTwitterなどでも次のような投稿をよく見かけます。
次の投稿にあるように一度新規で購入し返却するという方法も可能ではあるのですが、一時的とはいえ出費がとても大きくなるためあまり行いたくはないですよね。
そこでオススメなのがMacのレンタルサービス。ビジネスシーンで利用することが多いoffice系のソフトを導入した各種Macbookを数日 ~ 数ヶ月の期間でレンタルすることが可能です。
4日間で6,900円 ~と出費は発生してしまいますが、代替機が見つからない場合は利用することで仕事をスムーズに進めることが可能になります。
水没に気をつけて快適なPCライフを楽しもう
今回は僕自身がMacBookを水没させてしまった体験をもとに水没修理のスケジュールや修理金額、修理内容と修理方法などをご紹介しました。
画面破損などに比べやはり時間もお金もかかる内容になってしまいます。また、高額になる要因がキーボード下にあるマザーボードなどの交換が必要になることに起因しているので、PCスタンドなどを活用しながら、キーボードに飲み物がこぼれにく状態を作りながらPCライフを楽しんでみてください。