【宿泊レポート】金沢を感じるシェアホテルKUMU 金沢で金沢旅行を堪能
長い休日が近づいてくると家から離れた場所で過ごしたくなりますよね。
今回は金沢の宿泊先としてSNSで人気が広まっているThe Share Hotels系列のホテル、KUMU 金沢をご紹介します。
金沢の主要な観光スポットへアクセスしやすく、ホテル内でも金沢で有名なお茶などを楽しむことができて、一般的なシティホテルに宿泊するよりもより金沢旅行を楽しむことができるホテルだと感じました。
少し前の話になるので、当時を思い起こしながらご紹介していこうと思います!
北陸の最大都市 金沢はどんなところ?
金沢は石川県の県庁所在地であり、同県および北陸最大の都市です。
東京から新幹線で3時間弱、大阪からは特急で2時間半強で行くことができるアクセスの利便性から、国内外問わず人気の観光地となっています。
金沢城の城下町として栄え、今なお残る風情ある街並みと北陸最大の都市としての賑わいが調和した街となっています。
加賀棒茶に代表される「ほうじ茶」や海や山に接した立地から「海鮮」など、ご当地グルメも有名な他、金箔や九谷焼など、日本を代表する工芸品でも知られており、海外からも旅行先として人気を集めています。
また、大きな街ではあるもののバスを中心とした交通網が整備されており、観光スポットは凝縮されていることから、短期間の旅行でも十分に満喫することができる街でもあります。
このように歴史を感じる街並みがあり、同時に伝統的な産業を有しているところが京都と似ていることから、金沢は「小京都」ととも言われています。
金沢には「宿泊税」が導入されている
前述の通り国内外ともに人気が高い観光地となっている金沢。
そんな金沢には「宿泊税」という税金が導入されています。
これは金沢の歴史や文化、伝統を守りながら金沢市民の方の生活も考慮し「持続可能な観光産業の振興」を目的に導入されたものとなっており、金沢の他に東京や京都、大阪、福岡などで導入されています。
宿泊税はその名前にある通り「ホテルや旅館、民泊への宿泊」に対して課される税金となっており、宿泊費に対して次の費用が加算されます。
宿泊費 ※1人1泊あたり | 課税金額 |
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宿泊料金が20,000円未満 | 200円 ※1人1泊ごと |
宿泊料金が20,000円以上 | 500円 ※1人1泊ごと |
宿泊税は宿泊先へチェックインのタイミングで支払います。Booking.comや楽天トラベルなど予約サイトとは別で支払いが発生するのでご注意ください。
KUMU金沢に宿泊した際は「宿泊費 = クレジッットカード、宿泊税 = 現金」という形で分けて支払うこともできました!
地域との共生を目指す The Share Hotels
これまで紹介したように歴史とその中で培われた文化や景観が、国内外問わず多くの人を惹きつける金沢。そんな金沢で今回泊まったKUMU金沢は株式会社リビタが運営するホテルブランド「The Share Hotels」の内の一つです。
The Share Hotelsは23年4月現在、国内に次の9種類のホテルを展開しています。
- The Share Hotelsのホテルリスト
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- 北海道 函館 | HakoBA
- 石川 金沢 | HATCHi
- 石川 金沢 | KUMU
- 東京 清澄 | LYURO
- 東京 浅草 | KAIKA
- 京都 丸田町 | RAKURO
- 京都 三条 | TSUGU
- 奈良 高畑町 | MIROKU
- 広島 八丁堀 | KIRO
このように日本各地にホテルを展開するThe Share Hotelsでは、次のようなコンセプトを掲げています。
ホテルを観光客だけでなく市民にも開き、様々な情報や魅力が集まり・共有される場とすることで「新たな文化が生まれる場所」としての「ホテル」を目指しているようです。
この考え方をベースに、The Share Hotelsの各ホテルにはそれぞれにしっかりとした地域に根付くコンセプトがあることも、旅行を楽しくしてくれる魅力の一つなのかもしれません。
金沢の伝統を”汲み”未来へつなぐ KUMU 金沢とは
The Share Hotelsの各ホテルが持つコンセプト。今回泊まったKUMUには次のようなコンセプトが設定されています。
金沢という街が持つ歴史的・文化的な側面を汲み、体験できるように設計されたホテルは「過去」と「現代」の金沢を余すことなく楽しむことができるように作られています。
KUMUは金沢市に建っていたビルをリノベーションして運営されており、外観は昭和レトロなデザインですが、扉を潜ると現代の金沢らしい「シンプル・和モダン」なデザインの空間が広がっています。
また、カフェや客室、ロビー、自動販売機、ランドリールームといった一般的なホテルの設備に加え、ミーティングルーム(有料)やルーフトップ、ティーテーブルなども用意されており、さまざまなシーンで利用することができるようになっています。
KUMU 金沢の基本情報
KUMU金沢は金沢駅から徒歩圏内にあり、観光地である近江町市場までもすぐの場所に位置しています。兼六園や西茶屋街、東茶屋街へもアクセスしやすく、観光地を目的にした旅行にはぴったりです。
バス停やコンビニも近いためちょっとした買い物やふとしたお出かけにも最適な場所です。
一年を通した平均額 (23年4月現在) はやや高めですが、調べた印象では10,000円前後の印象です。
所在地 | 〒920-0869 石川県金沢市上堤町2−40 |
アクセス | JR金沢駅 徒歩20分 バス停 南町・尾山神社下車 徒歩1分 |
公式HP | 【公式】KUMU Kanazawa – The Share Hotels |
チェックイン | 15:00 ~ 24:00 ※追加費用でレイトチェックアウト可能 |
チェックアウト | ~ 10:00 |
インスタグラムアカウント | kumu.thesharehotels |
Googleで見る一泊分の宿泊の平均額 | 18,259円 ~ ※一年間の平均額 |
KUMU 金沢までのアクセス
前述の通りKUMU金沢は金沢駅から徒歩で約20分、バスで8分前後の場所に位置しており、中央駅からのアクセスも良い環境にあります。
また、バスを使うことで金沢の観光スポットとして代表的な東茶屋街、兼六園、21世紀美術館などへも10分前後で移動することが可能です。
金沢旅行で必須な一日乗車券もエントランスで購入可能です。
KUMU 金沢では自転車や傘の貸し出しも
主要な観光スポットへ近く、旅行に最適なKUMU金沢では3時間600円 ~ 自転車をレンタルすることも可能です。
金沢は小京都と呼ばれるほど綺麗で風情溢れる景観をしているため、自転車で街を散策することも楽しいかも知れません。
傘も無料で貸してもらえるため、とても旅行がしやすいホテルだと感じました!
KUMU 金沢のチェックインまで
KUMU金沢はこちらの記事にあるようなレトロな外観をしているのですが、入り口付近に「KUMU KANAZAWA」の文字があるので見つけやすいハズ。
ちなみに、入り口の扉にもホテル名がシンプルにあしらわれています。
入り口を潜るとシンプルかつ和モダンを感じるデザインが広がります。この写真はカフェ側から撮ったものですが、天井の格子などが象徴的なデザインをしています。
チェックインの時間よりも早めについてしまった場合はカフェでゆっくりした時間を過ごすのもおすすめです。
カフェから反対側へ回ってみると、そこにはKUMU金沢のオリジナルグッズや客室などで利用しているアメニティが販売されています。
気に入ったデザインのものがあれば思い出に購入してみるのもいいと思います。
グッズ販売のエリアを奥に進んでいくとウェルカムドリンク的に飲み物も用意されています。
移動なども重なり疲れることが多いチェックインのタイミング、こういったさりげない気遣いは密かに嬉しいですよね。
ちなみに扉から入りグッズエリアを奥側からみるとこのような空間が広がっています。ソファなども用意されており、チェックインなどもドリンクを片手にゆっくりと過ごすことができます。
写真視点の逆側にエレベーターがあり、そこから客室フロアへ上がります。
併設のカフェ KISSA & CO.で金沢のお茶を楽しむ
客室フロアに上がる前にカフェのご紹介です!
KUMU金沢にはKISSA & CO.という金沢のお茶を中心に楽しむことができるカフェです。
季節や期間限定ドリンクも多く常に同じメニューがあるわけではないようですが、以下はグランドメニュー的に販売されているようです。
このようにお茶やカフェ、スイーツに加え地ビールやアルコール飲料、おつまみも提供しています。
金額はKISSAA & CO.のLINEアカウントを参考にしていますが、もしかすると金額など変わっているかも知れないので、気になる方はぜひ金沢を訪れた際にはKISSA & CO.へも足を運んでみてください。
ちなみにKISSA & CO.で使われている茶道具や茶器は金沢の工芸作家が作ったものが使われているようで、ここでも金沢を身近に感じるよう工夫されています。
KUMU金沢の宿泊フロアの様子
エントランスを奥まで行くとあるエレベータを上がるとついに宿泊フロア。今回は5階に宿泊します。
コンクリート調の壁に記載されている部屋番号の表記がスタイリッシュです。
KUMU金沢には2箇所、3階と5階に「TEA TABLE」が設けられていて、作業や談笑など各々の時間を過ごすことができます。
また、ケトルなどもこちらに用意されており、お茶やカップ麺などを食べる際にはこちらでお湯を沸かす必要があります。
併設されたカフェがあるホテルは珍しくないですが、やはり人が多くなってしまってゆっくりしにくいところがあったりしますよね。
TEA TABLEはそれほど人が集まるわけでもないので、「ゆっくりしたいけど開放的な場所にいたい」という時に使えそうだなと思いました。
余談ですがケトルはバルミューダのケトルが用意されていて、少しだけ贅沢な時間を過ごすことができているような気がしました。
また、TEA TABLEの正面には写真のような工芸作品が展示されています。
茶の湯や禅といった武家文化に通じる価値観を表現したような作品が多く展示されており、洗練された空間を演出しています。
このようなTEA TABLや工芸作品が展示されたエリアを抜けると客室が並ぶ通路に続きます。
KUMU金沢の客室の様子
今回宿泊したのは「Moderate with Japanese-style」と呼ばれる客室タイプ。
内観は写真の通り日本を感じさせる落ち着いた色合いで整えられています。
ベッドが2つに液晶テレビ、クローゼット、空気清浄機、浴室、トイレといったミニマムなアイテムが置かれています。
客室に入って右手にはスライドタイプの扉が。各階の表示やエントランスへの入り口など、細かな部分の表示も統一されています。
先ほどの扉を開けた先には浴室とトイレ、洗面台が用意されていました。
バストイレは別で、どちらも広くて綺麗でとても快適でした。もちろん、洗面台も清潔感があり利用しやすかったです。
室内を奥まで進み、畳の上に上がるとこんな空間が広がります。
ベッドサイドにはよくある照明のコントロールスイッチが置かれて、手が伸ばしやすい距離に。それぞれのベッドの枕もとに2つずつコンセントが設置されているのは地味ながら個人的に嬉しいポイントでした。
スマホはもちろん、タブレットやカメラ、パソコンなど、さまざまな電子機器を持ち歩くことが多くなった現代には優しい作りだと思います。
ベッドはとても寝心地がよく、疲れた体を包み込んでくれてゆっくりと過ごすことができました。
KUMU金沢のアメニティ
このように旅先でありながら客室でゆっくりすることはもちろん、TEA TABLEやカフェなどで作業を進めることができる、そんな中で至る所で金沢を感じることができるKUMU金沢。
KUMU金沢では「客室」に用意されているアメニティに加え、1階のアメニティバーでピックアップするもの、フロントからレンタルするものといった3種類のアメニティが用意されています。
1日を過ごすために最低限必要なものは客室にあらかじめ置かれていますが、そのほか必要に応じてそれぞれの場所から借りてくる必要があるのでご注意ください。
僕が宿泊した時は写真の通り「アメニティバー」へ記載があるものも客室に用意されていたので、時期やタイミングにより変わっているのかもしれません!
ちなみに客室奥のテーブルにはテレビのリモコンとKISSA & CO.の紹介文が。
宿泊客はルームキーを提示することでディスカウントを受けられるので、KISSA & CO.へ行くタイミングはチェックイン後にした方が少しだけお得に旅行を楽しめるかも知れません。
ルーフトップから金沢の街を一望
ちなみに、KUMU金沢にはルーフトップが用意されており金沢の街を一望することができます。
この日はあいにくの天気だったのですが、春や夏はきっと気持ちがいいと思います。
また、ルーフトップにはテーブルも用意されており、「天気がいい日にここで地ビールを友達と飲むなんて最高だろうな」と思いながら写真を撮っていました。
天気がいい時はサイトに掲載されているような風景を見ることができるようなので、天気がいいタイミングで宿泊されている方はぜひ一度屋上まで上がってみてはいかがでしょうか。
KUMU 金沢で金沢旅行をもっと充実したものに
今回は金沢で話題のKUMU金沢へ宿泊した感想をまとめてみました。
シンプルでありながらも無機質すぎず、温かみを感じることができる客室や空間作りがされたホテルで、あらゆる場所や小物・掲示物・展示物に金沢を感じることができる場所です。
また、金沢の中心にあり金沢を代表する観光地にもアクセスしやすいという点も踏まえ、金沢旅行を二倍、三倍にも楽しくしてくれるホテルだと感じました。
金沢への旅行を考えている方はぜひ候補にしてみてはいかがでしょうか。